よくあるご相談の1つに
「永久歯が並びそうにないので早くからの歯列拡大装置(取り外し式の床矯正装置)の使用をお勧めされているのですが、治療開始時期や使用装置は適切でしょうか?」
そんな歯列の拡大に関するご質問を伺います🌱
歯列を拡げるといった表現からは、あたかも拡大装置を用いることで歯がきちんと並ぶ場所がどんどん作られるといった認識を持ってしまっても仕方ありません😣しかしながら、矯正装置には目的に応じた様々な種類が存在し、どこをどのように拡げているのかは装置によって異なります🐶きちんとした根拠なくやみくもに長期間装置を使用しても負担が増えるだけの場合もあります💦
はえ変わりのタイミングには個人差があり、治療開始時期も大切です🌿特に成長期は、骨格による変化、乳歯が永久歯交換の為に貯金してくれているスペース(一般的に乳歯:犬歯+第一・二乳臼歯3歯の幅は後続永久歯:犬歯+第一・二小臼歯3歯の幅よりも大きく作られています)にも目を向ける必要があります🍎
適切な時期に上あごと下あごの骨格バランスを診査し、模型診査を通じて、永久歯萌出にとって不足している量、歯列を拡げる場合でも上あごの「土台=骨」まで広げないとメリットがないのかなど目的により装置を選ぶ必要があります🌟
近年、「拡大矯正・抜かない矯正」として多用されている床矯正によるトラブルも増加しており、安易な治療には注意喚起がなされています 😫
不正咬合になった原因 は患者さんによって異なります。顎を拡大すれば誰でも自然と歯がきれいに並ぶわけではありません⚠
骨格の基づく咬み合せの診査・診断を行い、個々にあった治療方針の立案、装置の選択を行うことがとても大切ですね🌷またその時治療を見送り経過観察を選択していく場合のポイント(上顎犬歯の萌出方向や埋伏のリスク、奥歯のズレの問題etc.)もしっかりと情報整理しておく必要があります🔎豊中のなかすじ矯正・小児歯科クリニックでは気になることはお気軽にご質問いただいております。客観的に今の状態を見つめてみましょう😊